八朔と揮発、パリパリとスパイシー、ほぼ石のミネラル
花やバーダップワインのようなぶどうの香りがじんわりのぼってくる
芯の太い酸味、塩味がしっかり、
生姜のニュアンス、ジューシーで苦く超辛口
生い茂った草というキュヴェ名、冒険の初めに一杯のグラスワインをという意味合いも。ビオディナミ。2018は春の多雨、夏は乾燥と暑さで10月に収穫、グラスファイバータンクで発酵・熟成。
生産者紹介 http://www.diony.com/diony/list/data/11ClementBaraut.pdf
Savennieresサヴニエールと言えば真っ先に思い浮かべるのがあのニコラ・ジョリー。ビオディナミのパイオニア的な存在の第一人者。その直ぐ傍のAnjouアンジュで2013年から始めた、同じビオディナミ実践者がClément Barautクレモン・バローです。
1961年4月28日パリで生まれ、ブルゴーニュで育ち、ワインは小さな時から身近にありました。ボルドー大学でエノローグを学び、造る方でなくコンサルタントとして様々なワイナリーで教える方として携わってきました。
1989年からロワールで20年以上、エノロジストとして働いておりました。甘口ワインは発酵や瓶詰めが大変なので、彼のような仕事がとても重宝されます。しかし、人にワインを教えるだけでは物足りなくなり、2010年、子供達が大きくなりもう1度自分の人生を見つめなおしたくなり、夢を叶えようと50歳を転機に自分のワイナリーを始めました。選んだ地は何とロワール、ニコラ・ジョリーやマーク・アンジェリーとの交友があり、ニコラが自分の畑を縮小しようと手放す畑とご縁があったのがきっかけです。それと彼は甘口ワインの難しさを良く知り尽くしているので、その甘いワインをどれだけナチュラルに造る事が出来るのか…に興味を持ったよ
うです。
最初はシュナンブランだけを2haでスタート、2013年からグロローの黒ブドウも見つかり、今では3.5haになりました。こんなに日本に入荷するのが遅れたのは、彼は元々ワイン業界で有名でしたから、最初のヴィンテージはフランス国内だけで売り切れ、そしてそれを聞きつけたベルギー、アメリカ、カナダ、オーストラリア、スウェーデン等々色んな国に輸出が始まりました。需要に追い付いていないのが現状です。
人生をかけて醸造家に転向したクレモン・バローのワイン、ぜひお楽しみ下さいませ。
(2015.7.13第1回目訪問 新井順子)
Clement Baraut - Herbes Folles Blanc 2018
クレモン・バロー - エルブ・フォル・ブラン 2018
白ワイン 2018年
ぶどう品種 Chenin Blanc (シュナン・ブラン)
France > Loire
インポーター ディオニー