酸味の強いクローヴ、熟れた木苺、フレッシュな木の幹、煮崩したオレンジ、昆布
クリアな上澄みの奥に複雑な丸み、ゆったりたおやか、動物よりも人の匂いに近い
キュッとピカピカ酸味、濾したあずきの質感
自然な山の風味、思ったより粒子を感じるタンニン、背筋が伸びる辛口
ゆっくりカラメルや黒糖のアロマが上がってくる
Yann Durieux - VdF Tete de Ponts Rouge 2016
ヤン・ドゥリュー - テート・ド・ポン・ルージュ
赤ワイン 2016年
France > Bourgogne > Côte de Nuits
Nuits-Saint-GeorgesとAloxe-Cortonの間に位置するVillers-la-Faye(ヴィレ=ラ=フェイ村)
インポーター 野村ユニソン
Domaine Prieure Roch(ドメーヌ・プリューレ・ロック)で2008年から栽培を担当
■ヤン本人によるヴィンテージ解説■
*2014ヴィンテージ
いわゆるブルゴーニュ人が喜ぶ、クラシックなブルゴーニュタイプのヴィンテージ。良い意味ですべての要素が程よく、球体のように素晴らしくバランスが取れていて、収穫量は9月の雨で少し複雑な状況になり、収穫時期にはスズキドロソフィラの襲来で、数量が大幅に減少してしまった悲しいヴィンテージ。
*2015ヴィンテージ
僕にとって最高のヴィンテージ。日照時間が長く、熟成度が高く、酸と果実のバランスが文句の付けようがない程取れている。美しい質感と果実のヴォリュームがあり、ある意味ワインが造りやすかったヴィンテージ。難しい問題は何も起きなかった。
*2016ヴィンテージ
とても悲しいヴィンテージ。霜、雹、湿度これらの影響によりミルデューが発生し、収穫量は考えられないほど少量だったけれど、収穫された残りの葡萄のクオリティが想像以上に高く、ワインが素晴らしいバランスに仕上がった年。最も豪華でグラマラスな品質を得られたヴィンテージのひとつ。
*2017ヴィンテージ
とてもフレッシュな果実とスルスル飲める質感で飲みやすい、心地良いヴィンテージ。1年を通じて良好な天候にも恵まれ、良い意味で畑に手を掛け過ぎなくて良かった。熟度はそれほど高くないものの、果実、酸のバランスが取れたワインで、今飲むのであればこのヴィンテージのバランスは、かなりいい驚きを与えてくれると思う。
*2018ヴィンテージ
太陽のヴィンテージ。世界的な猛暑に見舞われた最初のヴィンテージという印象が強い年。収穫は40日間、醸造は4ヶ月間。ワインは非常に豊かで申し分ないクオリティなものの、タンニンは例年より硬く、少々待つ忍耐力が必要。
赤:[2016] VdF テート ド ポン ルージュ (ヤン ドゥリュー) / VdF Tete de Ponts Rouge (Yann Durieux)